PTSD(心的外傷後ストレス障害)

強烈なショック体験、強い精神的ストレスが、こころのダメージとなって、時間がたってからも、その経験に対して強い恐怖を感じるもので、震災などの自然災害、火事、事故、暴力や犯罪被害などが原因になるといわれています。
肉体的及び精神的な衝撃を受けた事で、長い間それにとらわれてしまう状態で、また否定的な影響を持っていることを指します。 

 

トラウマやPTSD(心的外傷後ストレス障害)という言葉が日本でよく使われるようになったのは、1995年の阪神大震災以降のことです。 

大きな自然災害、事故、事件などに遭遇することで心が傷つけられた人は、強い抑うつ、不安、不眠、悪夢、恐怖、無力感、戦慄などの症状が起こります。 

日本では、2011年東日本大震災が発生しました。 

ニュースでは、心が痛むシーンが何度も流され、それを観ていた人の中に「いつ地震が起こるかわからないから電車に乗れない」「胸が苦しくなる」などといった間接的ストレスが起こったことも事実です。 

 

突然、怖い体験を思い出す、不安や緊張が続く、めまいや頭痛がある、眠れないといった症状が出てきます。 

とてもつらい体験によって、誰でも眠れなくなったり食欲がなくなったりするものですが、それが何カ月も続くときは、PTSDの可能性があります。 

ストレスとなる出来事を経験してから数週間、ときには何年もたってから症状が出ることもあります。 

しかし、このような経験をした人が全員PTSDになるわけではありません。 

同じ事故にあっても、PTSDになる人とならない人がいます。
では、PTSDになる人はココロの弱い人なのでしょうか? 

実際にはそんなことはなく、屈強な男性がPTSDに悩まされている例もたくさんあります。 

どんな人がPTSDになりやすいのかはわかっていません。 

PTSDは、誰がなるかわからないココロの障害です。言いかえれば、誰にでもその可能性があるのです。 

生命の危機に直面するほどの体験をしていても、今悩まされている症状とその体験を結びつけることができないこともあります。
 原因がわからないまま、ココロの不安定な症状が続くと、原因がわかっている時以上に本人も周りの人もつらく、疲れてしまいます。それが過去の体験に関係していると気づくことができれば、それは回復への第一歩となります。 

 

外傷(トラウマ)のまとめ 

地震や戦争被害、災害、事故、性的被害など、その人の生命や存在に強い衝撃をもたらす出来事を外傷性ストレッサーと呼び、その体験を外傷(トラウマ)体験と呼び、トラウマ体験となる外傷性ストレッサーには、次のような出来事などがあります。 

1)自然災害…地震・火災・火山の噴火・台風・洪水など 

2)社会的な不安…紛争・テロ事件・暴動・戦争など 

3)生命などの危機に関わる体験…暴力・事故・犯罪・性的被害など 

≪治療法(PTSDの予防法)≫

睡眠障害や電車に乗ることもできないといった場合には、一時的に投薬治療をすることもありますが
心理的に保護をして、自然回復を促すことが一番です。
心理的保護というのは、安全、安心、安眠の確保です。

人のカラダには体内時計があり、昼夜サイクルの時間を刻みながらカラダの多くの機能に活動と休息のリズムを与えています。
それを"サーカディアンリズム"といい、ラテン語で"サーカ"は概ね、"ディアン"は1日、つまり昼夜を作る1日のリズムを意味します。
普通、体温が低いときに眠くなり、体温が高い時活動的になります。
体内時計は睡眠と覚醒だけでなく、体温、血圧、ホルモン分泌など様々な生体リズムを調節します。

体内時計の自然のリズムが乱れることによって、気分障害リスクが高まるということが分かっています。
体内時計の乱れ=睡眠の乱れ
睡眠中にトラウマ記憶を弱めることができるということもわかってきました。
体内時計は約25時間周期といわれ地球の1回転24時間周期より1時間長く、そのままにしておくと睡眠と覚醒のリズムがズレます。
それを防ぐのが「太陽」なのです。
朝、太陽の光を浴びると、目の神経から脳の松果体に信号が送信され、その14時間後に睡眠ホルモンのメラトニンが分泌され、睡魔が襲ってくる仕組みになっています。(良質な睡眠
太陽の光が体内時計をリセット、正しい生体リズムを刻みます。
が、夜遅く飲んだり食べたり、強い光(スマートフォンやパソコン画面など)を浴びたりすると消化器官やその他の臓器は、自分の体内時計を活動時間と勘違いし、脳の体内時計に従わなくなり脳が混乱してしまい、正常なはずの体内リズムが乱れてしまいます。
乱れたリズムを取り戻すには規則正しい生活と良質な睡眠が大切です。

心がけると良いことリスト
①毎朝同じ時間に起き朝陽をたっぷり浴びる
②日中、運動を含め活動的にして睡眠の質を改善
③出来るだけ多くの人と触れ合う(会話をする)
④半身浴でゆっくり入浴する
⑤1日3回規則正しい食事
⑥起床1時間以内に朝食を摂る
⑦夜の過食はNG(就寝3時間前までに済ませておく)
⑧深呼吸をする(一日に何度でも)
⑨胸を開くストレッチをゆっくりと行う(左右の肩甲骨を寄せる感じで)
⑩「ありがとう」というような良い言葉を声に出して言う
など…
できそうだと思う事から意識してみてください。