ほっとスペースで取り組んでいる、4 Well-being®(フォー・ウェルビーイング)についてご紹介させていただきます。
Well-being(ウェルビーイング)とは、直訳すると「善く在ること」、個人に対して言えば、その人の心身と社会的な健康を意味する概念と言えます。
瞬間的な幸せを表す英語「Happiness」とは異なり、「持続的な幸せ」を意味します。
厚生労働省は、この言葉を「個人の権利や自己実現が保障され、身体的、精神的、社会的に良好な状態にあることを意味する概念」だと示しています。
私どものWell-beingの目標は、身体的、精神的に健康で生涯を過ごす、そして「健康寿命」をいかに延ばすかに集約されます。
健康寿命を延ばすためには運動だけでは難しく、日々の生活習慣や環境も大切な要素となります。
例えば、私たちは自然の恵みの中で生きています。四季折々の「季節の養生法」などを取り入れた生活を過ごす事も大切な要素になります。
「お身体のケア=受動的」以外に「セルフケア=能動的」を行うことで、「心と体の善い状態を維持する」ご提案をしています。
その為の方法(メソッド)として4つのセルフケアをご提案しています。
① 運動セラピー
② 脳セラピー
③ セルフセラピー
④ フードセラピー
Well-beingの定義と重ね合わせて<4 Well-being>と表現しています。
「心と体の善い状態」を実現する、そのための一歩を踏み出して頂くツールとしてお役に立てれば幸いです。
*4 Well-being®は大阪産業局のご指導を得ながら当店のテーマである「心と体のバランス」、具体的には「心と体を善い状態にするメソッドの普及」として推進しています。
4 Well-being® は当店の登録商標です。
今月のワンポイント
<春の養生法>
春の陽のエネルギーが盛んになるにつれ、良くも悪くも目覚めの季節になり
ます。私たちの身体も心と体が不安定な状態になりやすい季節でもあります。
春の養生法の一つ目は、従来以上に意識して朝陽を浴びるという事です。
朝陽を浴びることで「セロトニン」が生成され、精神の安定や安心感の醸成に 大きな効果を発揮します。
セロトニンは「幸せホルモン」とも呼ばれているように、心身を安定させ、脳を活発に働かせ、前向きな気持ちを醸成する神経伝達物質の一つです。
また夕陽の時間帯になると「セロトニン」は「メラトニン」に変わります。
メラトニンは眠りを誘う「睡眠ホルモン」の一種なので、積極的に朝陽を浴びる事で良質な睡眠を確保できる様になります。
二つ目は、食べ物での養生法です。
東洋医学では、春は「肝蔵の肝」に影響が出やすく、眼精疲労や筋肉のこわばり などが出やすいと言われています。
また肝のエネルギーは「怒」の感情を支配すると考えられていますので、肝気が のぼりすぎる事によって、怒りやすくなったり、怒りが溜まりやすくなったり することに注意が必要です。
改善する養生法は、春が旬の食べ物(たけのこ、セロリ、菜の花、アスパラガス)を積極的に召し上がる事をお勧め致します。
春の旬の食べ物には肝の働きを改善させ、滞りやすい血の巡りを循環させる力 のあるものが多いのが特徴です。
あとは、肝の働きを整えるには「酸味」も有効なので、お酢や柑橘系の果物、 梅干しなどを一緒に召し上がっていただければと思います。
日照時間の短い冬に比べると、春はさまざまなチャレンジを行うのに適した季節です。心身ともに伸びやかに過ごせる春の養生法をご参考にしていただければ幸いです。